月刊「教育美術」

月刊「教育美術」

月刊誌『教育美術』は、1935年創刊より日本における美術教育の進歩と振興を目指しています。教育現場の優れた実践や研究を紹介しながら、造形・美術教育の理念を広め、子どもたちが豊かな情操と創造力を育むことができるよう、また指導者が実践をより深めることができるように独自の情報発信に努めています。
美術教育の授業実践レポート、造形・美術教育のトレンドをはじめ幅広い情報を網羅。全国の幼稚園や保育所、小学校、中学校など、造形・美術教育に携わる人々のニーズに合わせた情報を提供する専門誌です。造形・美術教育の貴重な資料として全国の教育委員会、大学の研究室などから購読されているほか、全国の大学図書館などに所蔵され、指導者だけでなく研究者にも幅広く活用されています。

主な内容

<表紙・巻頭口絵> 
全国教育美術展応募作品の中から優秀作品を掲載します
<保育実践・授業実践> 
幼稚園・保育園から小・中学校の授業における取り組みの内容や指導者独自の工夫などを紹介。
<実践報告を読んで> 
美術教育専門家による「保育実践」「授業実践」の感想やアドバイス。
<教美アートギャラリー>  
全国各地の美術館に、学校の先生方にとって鑑賞指導の参考となるような所蔵作品を紹介します。
<特集> 
月替わりでアートや美術教育全般に関する広いテーマを決め、あらゆる視点から美術教育を考えます。
<美術館と学校の連携> 
全国各地美術館が各種学校と連携して行う授業例を紹介します。

2026年1月号 No.1003

202601
啐啄同時
~子どもの主体性を生かした指導のあり方~
 「啐啄同時」(そったくどうじ)とは禅宗の用語で,雛鳥が卵の中から殻を破ろうと内側からつつくこと(啐)と,親鳥がそのタイミングに合わせて外側からつつくこと(啄)で,「絶好の好機」を表す言葉として教育や人との交流などの場面で使われます。
 今回は,子どもの主体的な学び(啐)と,それを引き出す教師の指導のあり方(啄)を,さまざまな事例から考えていきます。


【特集】

子供の主体性 ―教師の指導とまなざし
 武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所
 客員研究員 奥村 高明

子どもの「気づき」を生み出す造形環境
 和歌山県和歌山市立楠見小学校 教諭 西原 有香莉

やってみたい心に届く対話 ―子ども一人一人に応じた教師の関わり―
 群馬県邑楽郡千代田町立西小学校 教諭 富山 亜紀穂

美術における個別最適な学びを考える
 東京都国分寺市立第一中学校 美術科教諭 小林 奈央

知的障害のある生徒とつくる鑑賞と表現の学び
―啐啄同時が支える「気づく・伝える・ひろがる」授業―
 大阪府立豊中支援学校 教諭 花田 知恵

KYOUBIタイムカプセル
 「幼児の作品から」 (1972年4月号より)
  東京芸術大学      教授 桑原 実
  十文字学園女子短期大学 教授 林 健造

資料
 〔編集部選〕教育に関する四字熟語

※連載情報は詳細をご確認ください。
価格1,100 円(税込)

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日々の実践・研究にご活用いただけましたら幸いです。

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